2、「自分が変わる」を体験した頃




何をやっても変わらなかった頃

 

子どもの頃から常に、人との関係に行き詰まっていました。

「私にだけ楽しいことは起こらない」と下を向いてグジグジ考えていました。

 

それでも、人生が好転することを願ってました。

他力本願ではあったけど、人が変わったらよくなるだろう、場所がかわったらよくなるだろう、やることが変わったらよくなるだろう、などなど、周りの状況が何か変わって人間関係や人生が改善することを望んでいました。

 

けれども、いつまでたっても、どこに行っても状況は全くかわりません。

 

そこで、自分に何かをつけ加えたら「人との関係も改善するかも」と考えて、勉強をしっかりとがんばりました。成績はあがったけれど、人との関係は改善しません。

 

資格も取ったら、変わるのかしら?

英検を受けたり、興味のあった業界の「旅行」の資格も取ったのですが、何も現実は変わりません。

 


社会人になっても、人間関係で行き詰る

 

社会人になりました。相変わらず、学生時代と同じです。

 

それどころか、職場でも、日が経つにつれて、どんどん孤立していきました。

 

いま振り返ったら、最初の職場は良いところでした。少人数で家族的な温かい雰囲気、井戸端会議ができるくらい時間の余裕もありました。本当は、先輩たちも、それぞれ優しい人でした。

 

でも、当時の私は、どんな人ともコミュニケーションが取れません。「どう思われてるの?」にばかり意識が向いて、こちらから周りの人のいいところに、気づく余裕はありません。

 

先輩たちとの関係が悪かった上に、人数に余裕もあったので、仕事も教えてもらえません。毎日涙ですごしていました。 


気功から、さらにレイキを習ってみました

 

ところで、大学の4年生になる頃から、気功を習っていたのです。元極学という気功です。からだの不調、過敏性腸症候群が治るかなと思って、週1だったか、月2回だったか、片道3時間かけて大阪まで習いにいっていました。でも、練効してもあまり変化は感じません。

 

 そこで、気功の先生に「あんまりよくなってないのですけど」そういうと「レイキという方法もあるよ」とおっしゃいます。

 

聞いたことがない言葉に、何のことかさっぱりわからなかったのですが、それを習うと、なんかよくわからないのだけど、いろんなよいことがあるのだと言います。

 

・不調が改善した人がいる

・不登校だった子が学校にいくようになった

・武道をしていて、40すぎて瞬発力があがった

 

そんな話を聞いたところで、何のことかさっぱりわかりません。

 

1枚物のチラシもらっていたのですが「そんなうまい話があるわけない」と半分も信じてはいませんでした。

 

でも、そのチラシ、末尾に書かれた一文が、気になって仕方がなかったんです。

 

レイキは、あなたの持っている素晴らしい本質を向上させます

 

「私の本質って何なんだろう?」

 

これまでずっと、人間関係に苦労して、肯定感が低い私。職場の人間関係も、限界のところに来ていましたから「騙されてもいいか」「効果がなくても別によいかな」最後の砦でレイキの受講を決めました。23歳の秋のことでした。

 


 「レイキで人生が好転した」といっても、魔法ではなかった

 

レイキを習うと、自分や他人にヒーリングができるようになります。講座の中で先生から「伝授(アチューンメント)」をしてもらい、エネルギーを整えてもらいます。あとは、自分で手を当てるだけ。

 

講座を終わって帰るときは、特に変化は感じません。

 

でも、1日、3日、1週間。10に1ヶ月3か月。

時間が経っていくうちに、じわじわ変化が現れてきました。

 

これまでと同じように、職場に行き、周りの人と関わって、普通の日常を過ごします。そのうちに「あれ?前と微妙に違ってる」そんなことに気が付くようになりました。

 

たとえば、相手の言葉にショックを受けて、気分的に落ち込んだとき。特になにもしないのに、時間がたてば自然と気分が戻っていました。それまでの私は、嫌なことがあったら、ずっとそのまま、半日、一日過ごします。気持ちの切り替えができません。丸1日がすぎた頃、「これじゃあいけない」とても多くのエネルギーを使っていました。「嫌なことは考えない」無理に自分を奮い立て、気持ちを立て直していたのです。

 

なので、自然と気分が戻ったときは「あれ?なにこれ?」という感じです。

「嫌だった事実はあるけれど、あまり気にならなくなっている」

これまで、いろんな人に言われた「ストレスは溜めないでね。細かいことは気にしないようにしたらいいよ」ということが、あーこのことか、と腑に落ちました。

 

他にも、時間をかけて、いろんな変化がありました。

 

・周りの人のいいところや優しいころが、自然と入ってくるようになった

・タイミングが合うようになった

・疲れにくくなった

・自分がどう感じているのか(本音のところ)がわかりやすくなった

・直感がどんどん冴えてきた

 

これもまら、これまでどうやっても、どう頑張っても、できなかったことが、呼吸をするのと同じくらい自然にできているのです。これには、私も驚きでした。

 


感覚が開くと、体験する世界も変わってきます

 

とはいうものの、レイキを習って、エネルギーが整ったおかげで、そのまま順調に人間関係、人生が好転したかというと、決してそうではありませんでした。レイキは魔法ではありません。

 

たとえば、コミュニケーションひとつ取っても、「感覚」と「スキル」その両方が必要です。レイキを習って、感覚が開いて、気づくことは増えてきたし、自分の気持ち(本音の部分)も理解しやすくなったのですが、どんな風に「表現する」かは経験です。ひとつひとつ、場数をこなしていく中で、学ぶことが大きいです。

 

どう甘えるか? どう主張するか? どう協力するか? どう、嫌ってことを現すか?

 

普通だったら、中学生や高校生のときに、クラスメイトや部活の中の仲間たちとの関係の中で、少しずつ学んでいくことです。

 

それが、私の場合は、まっさらです。社会人として働きながら、模索するしかありません。もう毎日が必死です。毎日毎日、試行錯誤の連続でした。

  


気長に人生に取り組んでいきます

 

始めの職場では、先輩たちとの関係が完全に改善されることはなかったのですが、少しでも状況がよくなってきたことは、私には大きな希望となりました。そして、旅行の仕事をしたいこともあって、はじめに勤めた職場は、2年と1ヶ月で退職しました。

 

人間関係のこと、仕事のこと、完全な克服というには、まだまだ遠い道でしたが、

でも、「模索できるようになった」というのは、私にとっては奇跡でした。

 

他にも、円滑現象がいろいろあったし、単調でなんにもなっかった毎日が、味わい深いものになっていきました。