私たちは人間なので、日々、感情は出てきます。
怒ったり、泣いたり、悲しんだり、驚いたり。
わくわくしたり、ドキドキしたり、嬉しかったり、じんわり幸せを噛みしめたり。
ところが、いろんな事情で私たちは、ネガティブな気持ちを出すことを「ダメなこと」だと教えられ、抑え込んだり、ごまかしたり、我慢したり、感じないようにしたり、感情をコントロールしようとして、ずいぶん無理を重ねてきました。
その結果、大人になった私たちには、色んな弊害が出てきています。
・ネガティブな気持ちが苦しい
・ちょっとしたことでイライラする
・ダメだとわかってても人に当たってしまう
・自分の気持ちに素直になれない
・ほんとの気持ちがわからない などなど
感情は、からだレベルでの「反応」です。思考や努力で、コントロールできるものではないですし、「感じてないけない」「出してはいけない」抑圧すればするほどに、逆に力を増していきます。
そして、感情は、私たちが「本当に望んでいること」や「からだや心、魂レベルでの心地よさ」を教えてくれる大切なセンサーになってます。
なので、ネガティブ・ポジティブ関係なく、感情に蓋をしていると、どんどん苦しくなるのです。
ところが、これまで溜めてきた感情を、少しずつでも解放しようとやってみても、なかなかうまくいきません。
気分転換に、カラオケに行ったり、スポーツをしたり、友人とそのことについて話しても、一時的にすっきりはするけど、同じ状況や場面になると、やっぱり同じ気持ちが出てくる。
それは、多くの方が、日頃経験されてることですね。
心の底にある「本当の気持ち」は、ご主人である私たちに気づいてほしくて、あの手この手で、そのことを感じて訴えてきます。
感情は、感じ切ると昇華します。
本当の気持ちに気づいたら、問題もいつの間にか解決していきます。
とはいうものの、本当の気持ちを感じていくのは難しいものです。
私たちは子どもの頃から「感じること」の体験を、ずいぶん置き去りにしてきています。
なので
「そのときどんな気持ちでしたか?」と
自分の気持ちを聞かれても、なかなか答えられません。
「そんなことはするべきじゃない」
「あの状況では、仕方がない」
「悪いのは向こうで、
気持ちを言っているつもりでも、考えてることや状況説明を繰り返し、気持ちを言うのはむずかしいのです。
なので、
カウンセラーなど、プロの人に、自分の気持ちをきいてもらうことは、対応としても適切です。
自分ひとりで、気持ちを書き出すのもいいけれどね。
あくまでも、思考で考えていることから、本当の気持ちを感じるところまで、落とし込むことが必要になります。
Q、ネガティブな言葉を口に出してもよいのですか?
愚痴や文句を言いあうときは、ネガティブな気持ちを言って、その気持ちを皆で増幅していきます。
けれども、感情を解放したり、本当の自分の気持ちに気づいていくときは、「あぁ、私は、そう感じていたんだなぁ」という感じ。
ネガティブな言葉を口に出すからといって、悪いことが起こるわけでもなければ、ダメというわけでもありません。
Q、「引き寄せの法則」が有名なので、ネガティブな言葉を言うことに抵抗があります。大丈夫ですか?
「引き寄せの法則」が有名になったことで、ネガティブな言葉を口にするのはよくないことと、捉えられてる方も多いです。
けれども、たとえ言葉にしていなくても、あなたがイライラモヤモヤを感じていれば、そのエネルギーや周波数を持っているので、ネガティブな気持ちを口にしてもしなくても、その波動と同じ周波数のものを、引き寄せる結果となってしまいます。
ネガティブかどうかに関わらず、自分の気持ちを口にするのは、あくまでも解放するためです。